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海千山千會

海千山千會 薩摩 竹行李 山行李(サンコウリ)

MLG-UMI-06

海千山千會 薩摩 竹行李 山行李(サンコウリ)
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海千山千會 薩摩 竹行李 山行李(サンコウリ)

MLG-UMI-06

¥14,300 (税込)

海千山千會
薩摩 竹行李 山行李(サンコウリ)

名工が編み込んだ
絶妙な大きさの旅道具

空海が歩いた道を追いかけて麓から町石道を登り高野山に行った。
ゴール地点の壇上伽藍では夜半の雨のおかげでご利益のあるとされる三鈷の松を運よく拾うことができた。
その時、軽量化を好む僕はZiplocとスタッフサックしか持ち合わせておらず、その繊細な形を完璧に残したまま東京に持ち帰るのが困難だった。

その経験が僕に新たな道具の用途のヒントを与えた。
パッキングする時に上からの力で潰れず、内部を密閉し過ぎず新鮮な空気が循環する箱。それなら山で出会ったユニークな形の松ぼっくりや山菜、キノコの運搬も通常のUL装備で難なくこなせるのではないか、と。

それから半年後、天皇陛下から黄綬褒章を授けられた鹿児島の名工に竹の行李を頼む機会を得た。
無駄を削ぎ落としミニマルに、無骨で男らしく作って欲しいと立沢さんが根気よく頼んでくれた。
この ”山”行李 はその名の通り野に出かけて炎天下や朝霧、氷点下の環境で一年中野外で使っていくことで竹がどんどん深い色合いになり、道具を育てていく楽しみを感じられる逸品である。

35L-40Lの平均的なULザックの底面に絶妙に入る大きさで、手ぬぐいやマイコップ、歯ブラシ、ピルケースなど一人分の旅の道具を入れるのにちょうど良いサイズで作った。
昔の人の伊勢参りのように、最低限のものをこれに詰めて風まかせに旅をしてもらいたいと思う。

海千山千會 千代田高史



物を使う動物は人だけではないが、矢鱈と物を持ち運ぶ動物は人以外には見当たらないと思う。
水や獲物、収穫物から武器、国書や経典、そしてあらゆる物を運ぶための道具を人は作り続けた。
やがてお金などを日常的に持ち歩くようになると、財布や合切袋、風呂敷や行李などが誕生した。
また伊勢に富士山にといった目的地によっても、運ぶための道具は多様化発展していった。
今日私たちは楽器やゴルフクラブなど決められた物を入れる為に作られた鞄か、そうではないが 量や様々な目的によって作られた千差万別の鞄に囲まれている。
また鞄はそれ自体が持つ機能の他に嗜好要素があり、社会的地位を顕す物としても知られている。

旅行や山へ行く時に私たちは荷物の分別をする。スーツケースやバックパックに直接ではなく、それぞれ別の袋等に仕分けしてから入れるようだ。
山行でのパッキングは慣れないと少し難しいところがある。
物が取り出し難いのみならず、時にそれは安全に関わる事すらある。
近年スタッフサックという超軽量な袋が、バックパックの荷物を整理してくれる。それは詰めた物を圧縮し、防水機能を持ったものもある。
サイズも豊富でパッキングには必需品となったが、デジタル機器など硬い物を収納するのはあまり得意ではない。
デジタル機器は充電器、バッテリー、ACアダプター、ケーブル、記録メディアなどの周辺機器が実に多い。
またそれらと流用がきかないスマートフォンの予備バッテリー、ACアダプター、、、。
増え続けるこれら硬い物はスタッフサックが苦手とし、プラスティック容器がそれに替わる。

竹の行李はプラ容器の替わりにならないだろうか。
これが竹の名工に『山行李』を編んでもらうきっかけだった。
行李にもプラ容器にもそれぞれ利点と欠点はある。
また通気と密閉という点でこれらは相反する容器だ。
プラ容器は内容積を変えられないが、行李は蓋の被せ量によって二倍近くまで増やす事が出来る。けれど一番の違いは見た目ではないだろうか。

固形の水彩絵具と絵筆を何本か。
アルシュとかファブリアーノ、ウォーター・フォードあたりの水彩紙を使った小さなスケッチブック。
または携帯用の和硯と南都油煙墨。面相筆に手漉き和紙の和綴の帳面。
少し贅沢な道具を持って綺麗な渓流の光景を描いたり、草花の写生を熊の気配を気にしながらしたいと思う。
そして絵の道具を運ぶのはプラではなく『山行李』にしたいものだ。

海千山千會 立沢木守

 

作家紹介
■田中實男
1930年鹿児島県生まれ
鹿児島県薩摩川内市樋脇町市比野にて竹ひごを手作業で編む編組物(へんそもの)の名工。
県知事賞、厚生労働大臣「卓越した技能者(現代の名工)」黄綬褒章受賞。

 



SPEC / 商品スペック

サイズ
23cm × 16cm × 高さ11cm
重量
約215g
素材
竹 (国産)
備考
商品出荷時には特注デザインのバンダナと同梱での発送になります。

 

COLUMNコラム

天皇から褒章をもらった89歳の名工に仕事を依頼するという貴重な機会を得た今回の道具。

竹の編み方、組み方一つ一つに今なお興味を持ち続け、ひとつを黙々と作り上げていく。
 まさにそれは一つの題材を極めた職人の仕事であり、それは手にした時のえもしれない重厚感に繋がっている。 この道具は強度が抜群で、軽く、炎天下に晒され、焚き火の横で汚れていくことで渋い色みに育っていきます。

何もロマンを感じて江戸、大正のスタイルを提案している訳ではないのです。山に旅に、日常に。現代に生きるあなた好みに自由に使ってもらいたいと思います。

writing / Chiyo

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