やっとたどり着けたストレートEliteへの挑戦 2024-03-17



去年2022年OMM本戦奥美濃で自分たちは出し切って、タイムアウトだった。

 


走り込み、夏山の縦走、地図読み練習とEliteへの道のりは険しく、バディとは「もう出し切った、来年は…」なんてことを言ってOMMを忘れようとしていた。

がしかし、OMM10周年ということも自分たちの心の奥底では、「いつか」完走してみたいという気持ちが呼び覚まされ、大阪城を走っては4月頃にはなるとOMM今年はどうする?なんて会話していて、気付いたら6月頃にはエントリーしていた。 出るか、と決めた時の写真


そして9月、Vivobarefoot 東京オープニングパーティー終わり、翌日台風だったので終電で帰ろうとしたら、千代田さん に呼び止められ、電波少年的にYouTube企画が立ち上がる。

「3度目の正直」というプレッシャーが大きい。

自分たちの中でもミスはもう出来ない。今年はお互い一緒に山行をそこまでできていなかった。大学からの付き合いだからお互いトレーニングしているだろ?的なノリで各々今年はたくさんの山々へ行っていたため体力的には自信があった。しかし、課題は「地図読み」

 


夏が終わる頃、藪漕ぎしやすい環境になってから、ハルキ との地図読みの基礎から再スタートした。お互い走力は自主トレやナイトランで各々調整していた。

ハルキはバンビ100(100mile)走ることもあり、走力はバリバリ仕上がっていた。 無事完走!

 


バンビ100はOMM本戦の1ヶ月前。バンビ100を走り切った代償もヤバかった。結果、重度の足底筋膜炎…スーツ姿に松葉杖で仕事に行く日々。大丈夫か?と不安がよぎった事は言うまでもない。

11月頃には走らずにひたすら歩きをベースに地図読み練習。歩いていたからか、地図読みに慎重さが生まれ、ある程度自分たちのレベルをあげれることが出来た。 練習後の中華も格別だ。

 


じゃあ、先に会場入りしているから、また会場で! また足りないものあったら言うわ〜といつも通り帰路に着く。

OMM会場設営も終わり、レース前日。 そのプレッシャーからか、珍しく免疫力低下し、今までなったことがないハウスダストで顔腫れと蕁麻疹…こんな状態で走れるのか。

 


その日の夜はありがたく、千代田さんの車の上で寝させてもらうことになり、レース当日を迎えた。


DAY1

朝を迎えると顔の腫れや蕁麻疹が治っていた。よかった。 スタート前にようやく仕事終わりに会場へ来たバディと合流。 お互いの装備を確認し、荷物をまとめてスタートラインへ。

 


走り始めると緊張感も無く、いつもの自分たちのペースで走り始める。年に一度、頭、経験値を使ってカリカリの装備。これなら走れる笑

 


ハルキの足も順調で、CTをバチバチとって大きな致命傷となるミスは無い。

 


初日は45キロほど走って、日が暮れる前にゴール。ゴール地点では大阪組が待っていてくれて嬉しかった。

 


日が暮れかけ、気温も下がっていたので、そのまま静かなエリアへ。丘のくぼみではっとくんと石田さんペアの横でテント貼らせてもらい、体温が下がる前に素早く着替えた。

今回のシェルターと、VBLシステムは大きな収穫となる経験だった。-2℃付近で全身OMMコアにコアライナーで充分眠れた笑😆

ゲートウッドのポールをハルキが倒して倒壊させたのも記憶にない、それくらい寝ていたのか。その後ポールを持ちながらハルキが寝てたことなど知らない笑

 


この装備で眠れたことは自分たちにとって大きな収穫だ。


DAY2

今日ゴールすれば、全てが終わる‼️その気持ちがデカい笑 その日は例年より疲れは取れていて、初日と同じくらい走れそうな気がしていた。行動食や食事を気をつけ、CBDバームを縫っていたのが効いているのかもしれない。

2日目スタート、順調に進む…が、沢から登って詰めていくポイントで判断ミスだったのかと脳裏にリタイアがよぎった…前へ進むが全く距離を縮めている気がしない… 上から落とした方がよかったのかと思い出すと心が折れそうだった。

ここまで順調だったのに…

この時は写真を撮る元気もなかった。 ようやく到着した時には2人とも疲れ果てていて、一旦休憩し、心を落ち着かせる。ここでリタリアをよぎらせてはダメだ。と思い、次へいくぞ!足はまだ生きてるから挽回できる!と声をかける。

 


その遅れを挽回しながら、その後は順調で、大きなミスも無く、なるべく足裏に負担がないルートを選んだり、側道に積もった落ち葉の上を走ったりしながら距離を縮めた。

 


ラストスパートで、スキー場が見えた時には、なんとも言えない風がフワッと感じた。

 


やっと終わったなーとお互い見合わせてグータッチ👊なんか終わりを迎えることになると寂しくなる。さぁ〜帰ろうか。

ゴール地点には皆んなが待っていてくれた🥅 泣いたりとかはなかったけど、意外と冷静なゴール。何とも言えない感じで目の前にあった「目標」が消えてなくなった👻心の中の何かを失った感じがして、「無」の状態。

とりあえず終わったのか、おれたちのOMM。

 


そして、こうしてタイピングしている間も、沸々とゴールした時、2日間が鮮明に思い出せる。

この2日間、そして本戦までのことを噛み締めながら、家族、友人、職場、みなさんのサポートを嬉しく思い感謝の気持ちでいっぱいだ。本当にありがとうございました😊

そして、運営に関わる皆様、こんな素晴らしい環境を走らせていただきありがとうございます‼️OMM最高です!またイギリス本国のレースも走りたいなぁー笑

 


次の目標は何にしようかと話つつ、また山へのんびり歩きながら見つけたいな⛰️

written by : 
吉谷一哉