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初めてのアルプス 2025-06-27
こんにちは!
MLG福岡の松本です。
先日、 YouTube企画のアルプスパッキング対決をドキドキしながら撮影してもらい、ぼんやりとながら今年の夏にはアルプスデビューをしたいと構想していたのですが、初体験は唐突にやってきました。
「2泊3日の南アルプス山行どう?」
と誘われ、ふたつ返事で「行きたいです!」と即答。
日曜の営業終わり、1人終電に揺られながら大阪店の吉谷さんの待つ大阪へ。
そこから車中泊を挟み、約6時間かけて南アルプスの入り口まで移動する。
今回の山行の目的は別にあり、1日目と2日目は渓流釣りをしながら野営。
そして、3日目に余裕があれば仙丈ヶ岳に登ると言う計画でした。
結果的に、晴天で風もほぼ無いロケーション最高の稜線歩きをしながらピークを目指し、
1日目と2日目の記憶も吹っ飛ぶ最高な体験をしてしまった。
〜1日目〜
最後の補給場所であるコンビニで東京店の山崎さん、原嶋さんと合流。
雨がしとしと降る中、「止んだらいいね」なんて会話をしながら、僕は超大盛ペヤングをキメる。笑
昨夜、吉谷さんと合流後に深夜サ活(サウナ)をしてお腹ペコペコだった。
お腹を満たしたところで、各々、パッキングをすませ登山バス乗り場へと向かう。
今回の相棒はMLDのCORE25。
シンプルでカッコいい見た目に惹かれて即購入。
どんな感じで使うか考えている時間が楽しく、そんなことをしているとあっという間に時間が過ぎてしまう。
改めてパッキングという行為を考えさせられるこのバックパックは面白い。まだまだ、使い倒せていないのでこれからも出番は多そうだ!
登山バスに約40分くらい揺られただろうか。
時々、観光案内の車内アナウンスがかすかに聞こえてくるが、ここまでの移動疲れのせいかついうとうとしてしまった。
気づくと登山口に到着。
バスを降りると、辺りの空気が冷んやり気持ちよく、なんとすでに標高2000mあるではないか!
登山口でこの標高は九州だとあり得ないので、早くもびっくり笑
目的の沢まで林道を歩いたが、目に入ってくるもの全が九州と違い面白い。
植生の違いや色のコントラストがはっきりしていて山深い感じが個人的には好きだ。
しばらく歩いて、泊まれそうな場所を発見。
僕はハンモック泊だったので、お気に入りのスポット探しで辺りをうろうろ。
良い感じの場所でスリングを巻こうとしたところ何やら木に爪痕が!
多分、熊の痕跡だろうが見れて嬉しいような、少し怖いような…ドキドキ。
沢風も冷たそうだったのでタープをハンモックにビタ付けで設営。
準備が整ったところで、少し竿を出してみることに。
するといきなりヒットさせる吉谷さん。
魚の居場所が分かっているのであろう。
以前も、釣りに同行したことがあったので驚かないが、流石です。
その後ろで、弟子のように一挙一動を真似する原嶋さん。可愛い笑
山崎さんに至っては、自分の世界に入っていた。
遠くから何やら雄叫びが聞こえる。
この日1番の大物を釣り上げていた!
各1匹をキープしたところで、みんなで焚き火を囲む。
美味い酒と焼き魚を喰らいながら、気持ちよくなってみんな横になる。
〜2日目〜
辺りが明るくなり目を覚まして時計を見ると、10時…。
えー、もう10時。
という感じで、完全に寝坊。
あの、寝坊で有名な山崎さんすら起きてとっくに釣りしに行ってしまっていた。
そんな、快眠に誘ってくれたこのハンモック。
Moonlightgear別注カラーのSuperSub。
1番の推しポイントは生地の柔らかさ。
アンダーキルトをセットした状態で横になると、姿勢が真っ直ぐになるのですが
とにかく肩まわりの窮屈さがない。
さらに、横幅が長いことで寝た状態で全身包まれるので蚊帳なしでも使える。
包まれた状態でも呼吸がしやすく寝苦しく無いことはワンポイント!
それにしてもなんと清々しい朝を迎えれたことか。
昨日の曇天とうって変わり、気持ち良い陽光を浴びながら食べる朝ごはんは格別。
お腹を満たしたところで、さらに釣り上がることに。
同じ河川でも色や模様、性格が違う魚達は本当に釣り飽きない。
今回はルアーとテンカラの二刀流で挑んだのですが、それぞれの魚の反応を見ることができ面白かった。
夕暮れが近づき、今日の晩御飯を釣るモードに入った途端に釣れなくなるから不思議だ。
おそらく魚達には勘付かれているのだろう笑
一度脱渓し、作戦を立て直すことに。
明日も天気が良さそうなので仙丈ヶ岳に登ることに決定。
晩御飯を食べながらふと上を見ると木々の間から煌めく星達が無数に。
明日は大当たりの予感。
ワクワクを必死に抑えながら数時間の仮眠をとる。
〜3日目〜
水の流れる音だけが聞こえ、辺りは真っ暗。
早々にパッキングをすませ、歩き出す。
開けた場所はライトを消しても歩けるくらい月明かりが眩しい。
樹林帯に入ると、長い登りが続く。
標高が高いからなのか興奮してきたからなのかは定かではないが自分でもわかるくらいの高揚感。
2500mを過ぎたあたりからだろうか、地平線の向こう側がオレンジ色に染まり出した。
樹林帯を抜け、縦横無尽に広がる稜線や見たこともない景観を見渡せたときがまず、一つ目の感動。
すっかりと夜も明け、感動しながら歩いていると目の前の木の上に得体も知れない丸い物体を発見。
雷鳥に会えるとも思っていなかったのでこれが二つ目の感動。
つがいでひょっこりと迎えてくれ嬉しい気持ちになった。
思った以上の丸さと、容姿からは想像もつかない鳴き声はなんとも言えない可愛さだ!
そうこう堪能しながら歩いていると、あっという間に仙丈ヶ岳のピークへ。
ここからの景色が三つ目の感動。
とにかく広い、でかい!これに尽きると思う。
これまでに僕が知っている山とは段違いですごい。
言葉で伝えることはできないのでぜひ、体験してみてほしい。
手前から奥まで続く稜線。
あそこまで歩いてみたいな。
その先はどんな景色が広がっているのだろう。
などと、考え出したら尽きない。
必ずここ(アルプス)に戻ってくることを誓い、惜しみながらも帰途につく。
下山しながらこの文章を書いている時までもずっと脳裏に焼きつくこの体験。
一生忘れられないと思うし、この機会を起点にさらに冒険したくなった。
ありがとう。アルプス!
麓に下りると本当に6月なのかと疑うばかりの灼熱。
こちらも冷めないアルプス熱とともに車の窓全開で走り出す。
名物のソースカツ丼と馬刺し、そして、ツルッツルの湯を堪能して長野とお別れする。
山に対する価値観を変えられた初めてのアルプス。
みんながアルプス、アルプス言う気持ちが分かった気がする。
すでに、次のアルプス山行計画を練っている自分がいて、もうこの歯車は誰にも止められない。
PACKING LIST