北アルプス漫遊記 〜前編〜 2025-10-04

こんにちは。

週刊まつもと、今回は北アルプスを縦走した話!


「バカなこと」をやってみたいと計画した今回の山行。

舞台は誰も憧れる北アルプスへ!


目的はただ1つ、北アルプスという山域がどういう場所なのかを知りたい

そして、誰もやっていなさそうな山行にすること。

 

だったら、上高地から入るのはありきたりすぎるから、その南。

「新島々駅」スタート。

大阪の友人から教えてもらったのだが、その昔、上高地へアクセスするための主要道だったらしい。

ゴールは「日本海」。

物理的にそれ以上は進めないからだ。


これで、点と点が決まったから、あとはつなぐだけ。

7日間もあるからどこでも行けるだろうという謎の自信だけはある。

マイルールとして、衣・食・住は全て担ぐ。


 

山行の1週間前。

慌てて、ヘルメットやモバイルバッテリーなどを買い足し、つなぐルートを決める。

が、なんと、新島々駅から入るルート情報を詳しく調べると、通行禁止になっていそう…

管轄する役所に問い合わせるも、間違いなく通行止めになっていた。

 

どうしよう…。

中の湯から入り、西穂〜奥穂ルートの選択肢もあったが、横山さんと話していると険悪な顔で反対される。

山に入る直前まで悩んだ末、やはり、上高地も見てみたいという誘惑に負けた。


○行程

・1日目(移動日)

福岡空港〜名古屋空港〜松本

・2日目(山)

松本〜上高地〜岳沢〜前穂高岳〜奥穂高岳〜ジャンダルム〜穂高岳山荘

・3日目

穂高岳山荘〜大キレット〜槍ヶ岳〜西鎌尾根〜三俣山荘

・4日目

三俣山荘〜伊藤新道〜湯俣山荘〜晴嵐荘〜竹村新道〜烏帽子小屋

・5日目

烏帽子小屋〜七倉岳〜針ノ木岳〜種池山荘

・6日目

種池山荘〜八峰キレット〜五龍岳〜天狗山荘

・7日目

天狗山荘〜白馬岳〜栂海山荘

・8日目

栂海山荘〜栂海新道登山口〜親不知駅

・9日目(移動日)

親不知駅〜名古屋空港

 

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・0日目

ULAのNEXUSに衣・食・住・ヘルメットをパッキング。

今回のような冒険チックな山行だとつい、ULAのバックパックを手に取ってしまう。

メイン気室が大きい楕円型で、かさむウエアやフードも何もなく包んでくれる。

夜な夜なあーでもない、こーでもないとパッキングをしながら、変に寝付けなくなりそのまま朝を迎えた。

新しいことへ挑戦する前っていつもこうだ。笑

 

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・1日目

慣れない大きめのザックを担いで、始発の電車に乗りこみ、毎度お馴染みの福岡空港から飛び立つ。

何がお馴染みなのかって、保安検査で引っかかるマンだからだ。笑

格闘したうえ、もちろん今回もOUT!

係員の言うことには素直に従い、OKをもらって無事通過。

もう、慣れたもんだ。

 



名古屋に着いた頃には、お昼時。

ここはもちろん、名物のミソカツ矢場とんへ直行。

オープン前に行ったのですが驚くほどの行列でびっくりさせられたが、ミソカツしか受けつけそうにない胃袋状態だったので、並んで頂くことに。

もちろんご飯、キャベツをおかわりするほど誠に美味!

 

 

お腹を満たしたところで、バスに揺られ松本in。

今日の目的地だ。

時間があったので、温泉と夕食を堪能し、近くのネットカフェで1泊する。

 

・湯の華銭湯 瑞祥 松本館

https://maps.app.goo.gl/uyTDw7tzHX6urbRQ7


・Carefree-Cafe 松本店

https://maps.app.goo.gl/5qLuCfNaBeMpEkdL8

 

さすが、アルプスの麓だけあって、大きなザックを背負っている登山者があちこちを歩いている。

九州生まれ、九州育ちからしたら異様な光景だ。

ネットカフェも登山者御用達のようなので会員証を作ってもらい、これで松本に拠点ができたようなものだ。

 

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・2日目

キャンセル待ちで勝ち得た、上高地行きの始発バス(5時30分)に乗り込む。

最前列からは、上高地まで○kmという案内がよく目につき、なんだかカウントダウンのようで胸が高鳴る。



上高地に降り立つと、そこはまるで桃源郷のよう。

早朝という時間も相まって、静かな空間はとても居心地が良い。

憧れの河童橋だけは立ち止まって写真に収め、いよいよ漫遊の旅スタート!

 


荷物の大きさなんか無視した軽い足取りであっという間に岳沢小屋に到着。

好奇心による原動力って、自分でもびっくりする!

 

異様な空気感を醸し出す稜線が近づくにつれて、興奮度はMAX⤴︎

気づいたら、『やべぇ~』を連呼している。笑

 


こんな景色を初めて見たら誰でも小学生並みの語彙力になります。笑

 

前穂高岳で他の登山者と喜びを分かち合いお互いに記念撮影。

もうニヤニヤが止まりません。



さらに岩場が続き、九州だと感じることのない緊張感でもはやワクワクなのかドキドキなのかよく分からない。

そして、真っ白な行手の先から突如姿を見せたジャンダルム。



なんとも惹かれるような魅力を感じ歩を進めてしまうのだが、ふと現実に戻された時には、今まで体感したことないような緊張感で体が強張っていた。

心臓の鼓動が今までにないくらい大きく聞こえる。

聞いてはいたのだが、こんなところだったのか

 


奥穂に戻って来ると、「ほっ」一安心。

目まぐるしい体験がつまった1日で疲れたような気もするので、穂高岳山荘からの景色が一望できるテント場を選び、前室を全開でうたた寝をする。



日が暮れたところで、雨も降り出してきたのでさっさとテントに戻る。

明日から天気が壊れそうだ〜。


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・3日目

『おはよ〜』と遠くから聞こえる声で目がさめる。

仲良くなった友人が出発前に声をかけにきてくれたようだ。

時計を見ると7時を回っていて、すっかりと寝坊してしまっている。


予報通り、大キレット方面はは真っ白で風も強かったので、やむなく計画変更。

午後に回復することを祈り、午前中は標高を落として歩くことにする。


しかし、行く先からは怖いくらい吹き荒れる風と視界0の状況で1人立ち尽くす。

そこに、救世主が登場。

起こしてくれた友人も同じルートを通るということなので、急いでパッキングを済ませて合流する。

こういう時って、仲間がいると安心するよな。

 


分厚い雲から脱出すると永遠と続いていそうな深い渓谷ルート。

岩場、鎖場、ハシゴ、沢とバリエーションが多く、楽しみながら下りていく。



友人とは白出沢口でお別れをし、下りた分をまた登り返す!

 

 

お昼過ぎにはまた稜線に戻り、エスケープ成功。

大キレットと槍はまた次回の楽しみにとっておこう。



一瞬、一瞬で違う顔を見せてくる西鎌尾根からの風景。

雲が川のように流れ、どの顔を切り取ってもカッコよく見える。

いろいろな景色に感動していると、どこからともなく道案内役の雷鳥さん達が突如、出現。

会いたいな〜と思っていたところに現れてくれる、キュートなやつら!

 

 

こんな感じで楽しく歩いていると、遠くに見えていた双六・三俣も気づいたら目前に。

こんな最高な稜線を歩けるなんて幸せだ!

 

 

明日は天気も良さそうで、今回の旅の密かな楽しみでもある伊藤新道を歩く。

通行届出を提出し、ワクワクする束の間、よくよく聞けば明日の通行は僕1人だけだというではないか⁉︎

さらに、「渡渉の難易度も上がっているよ」という話を聞き、急に不安になってくる。


こういう時はたくさん食べて、寝る。

最大のパフォーマンスを発揮できるよう最大限の準備しておく!

頑張る時にいつも食べている、ミートソース(スモールツイスト)で満腹になって早めに横になる。



とりあえず、様子を見ながら、引き返すことも視野に入れて進むことにしよう。

 

※ルート変更

穂高岳山荘〜白出沢口〜千丈沢乗越〜三俣山荘

 

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・4日目

いざ、出発。

歓迎されているような、朝焼けが広大に広がる空。



樹林帯を下ると、徐々に見えてくる独特な白っぽい地質の山肌。

木々が抜けた場所があり、そこから見えた景色は圧巻。

同じアルプスを歩いているとは思えない変貌に俄然興味が湧いてくる!



独特な景観、渡渉の連続、立ち昇る湯けむり、野湯。

めちゃくちゃワクワクするし楽しい!

ダイナミックな自然を独り占めで歩いたこの経験は一生物だ!

身体や衣服に染まった硫黄の香りとともに、しばらくはこの体験は記憶に刻まれそうだ。

 

 

今回選んだVIVOはプライマストレイルフロー。

ここまで、岩凌帯、ザレ場、濡れた岩場、渡渉など、様々なシチュエーションが続いたのですが、とにかくバランスが良い!

ミッドソールでフォローしてもらいながらも足裏感覚も使えるので、今回のような縦走からファストパッキング、トレランにはめっぽう強い!

数十回の渡渉も楽々こなせる排水性の高さもあり、軽いので足捌きもしやすく、楽しく歩けます!



無事に湯俣山荘で到着報告をし、伊藤新道はこれにて完。


晴嵐荘に渡って、天気予報を確認すると、お昼過ぎから明日の午前中にかけて崩れそう。

悩みはしたが、内湯に入りたいがために停滞決定。

ここはホスピタリティあふれる方々がが営む山荘でとても居心地が良い。

 


寝る時以外は、広間を使わせてもらい、内湯→飯→内湯→就寝とまるで、旅館で過ごしているかのよう。

くつろぎすぎ感も否めないが、もう天気のせいにしてしまえ。

昼からは、ゴロゴロしてみたり、本棚を漁ってみたりとゆったりモード。

スパイスの本が置いてあり、無性にカレーが食べたくなった。笑

こういうまったりな日もありだな。


さて、明日からの行程どうしようか。


※竹村新道〜烏帽子小屋まで行く予定だったが晴嵐荘で停滞。

 

続く…。