好奇心を、全部回収しにいく。―福岡山行記録 2026-03-26

「脊振山系は松本くんに任せるよ。」


うわああ…。最高じゃないか!

あの背振を一人っきりで、しかも、数日間堪能できるなんて!


脊振全山縦走。

いや、脊振山系全ルート踏破!


確かに、横山さんに言われた時には余裕だと思ってしまった。

いや、体力どうこうというよりかは、未知のことにチャレンジする時って心が浮つく。

そんなふわふわした状態だと僕は無敵だ。笑


ああ…楽しみだな…。

なんて物思いにふけながら、2月の前半は雪国で過ごし、福岡に滑走してきた時にはすでに街中は春陽気を漂わせていた。

一面、緑色の凸凹した風景を飛行機の窓越しに見て、やっと、里山を歩けるんだなと。

ワクワク…。

家に着くと、雪山装備から里山装備にチェンジ。

間髪入れず歩き出すが、北海道の雪山ラッセルで作られた身体は「いつでもどうぞ」と準備万端!

 

さあ、背振への冒険がスタートする。


どこを歩くかも、何泊するかもおおよそでしか決めてなかったら、食料が嵩みずっしりとくるこの感じ。

パッキングからすでにスタートしている、ハイキングは楽しい!

足取りはすごく軽やか。

 

脊振山地というフィールド

福岡県と佐賀県の県境にまたがる東西約50km、南北約25kmに及ぶ広大な山地。

福岡平野に面して急峻に切り立っているため、山頂から麓の街までの標高差を一気に駆け下りることができ、里山からロードへ繋ぎ、そのまま街へと戻るような

「街と山が地続きのライフスタイル」

を体現できる山域。


今回歩いた脊振山地を大きく三分割すると、まずは背振東部。

基山〜蛤〜背振がメインの縦走路に対して、もっと視野を広くしてみると山と街が交互に見えてくる場所があった。

ここを歩きたいという”点”を決めて、”線”にしながら歩いた結果、山里にあるカフェや温泉を含む、極上のトレイルが発見できた。


次に背振中央部。

背振山が近くなってきたことを感じさせる風景。

背振山から西側は気持ちの良い尾根を伝って歩いていくのですが、分岐があるたびに足を運んでみる。

下山口〜登山口の往復をひたすらに繰り返し、見えてきたのが、沢・岩・植生・空気の違いなど…。

気分や天候、時期に合わせて、トレイルを選択して歩くと面白そうだ。

 

最後に背振西部。

ここで、実はカレー好きの僕にとっては外せないカレー屋さんがあったので道草を食う。

一気に稜線から駆け降りて、出会えたカレー、そして、かっこいい店主(バックパッカー!)。

うまいカレーとともに、記憶に刻まれた。

そこから山へ。

また、街へ。

自由な冒険ができるところもこの山地の魅力だ。


最後は気持ちの良い場所を見つけてビビィ泊。

 

庭としての脊振

「さっきまで稜線にいたのに、今はもう喫茶店にいる」

そんな福岡ならではのシームレスな遊びができる。

山を下りてそのままロードを繋ぎ、街へと溶け込んでいく。

山と日常に境界線がないからこそ、ハイキングが

「特別なイベント」

ではなく

「生活の延長線上にある最高の遊び」

になる。

この距離感こそが、福岡の里山の楽しみ方の一つだということを再認識した山行だった!


冒険は「近所」に転がっている

今回、「全部歩いてみよう」がテーマだったからこそ気づくことができた。

遠くの名山へ行かなくても、すぐ裏にある山にこれほど深い「未知」が隠されていた。

いつもの分岐を一本変えるだけで、景色は一変し、冒険が始まる。

「尾根を縦走するだけだと、見えないトレイル。」

「目的がないと、使わないトレイル。」

歩く時間やスピードに捉われず、そんなルートばかりををあえて選択して歩いた今回の冒険。

だからこそ見えてきた、面白い景色・体験の数々。

この発見の連続が本当に面白い。

ボルダー発見。

 

境界線を飛び越える

今回の冒険で一番強く感じたのは、

「山から街へ、そのままの格好で戻ってこれる身軽さ」

がもたらす圧倒的な自由度。

脊振のテクニカルな稜線を駆け抜け、麓のロードに降り立つ、そして、また山へと帰っていく。

そのシームレスな移動を支えてくれたのが、PA'LANTEやVIVOBAREFOOTといったギアたち。

「街でも浮かない、でも山では最強」

背中のPA'LANTE v2 w joey strapsも、山での激しい動きを支える安定感を持ちながら、その佇まいは街の喧騒の中でも驚くほど自然だった。

1週間ほどの荷物を包む容量もありながら、特徴的なトレランザックのようなベスト型は身体へのフィット感と共に、街中へもフィットするのは今回の冒険での気づき。

足元は、いろいろなトレイルを踏みしめ、なおかつ感じやすいTRACKER LEATHER ATを選択。

履きこむにつれて馴染むレザーで、ふかふかのトレイル、滑りそうな沢沿いのトレイル、アップダウンが連続のトレイル、どんな場面でも、僕にとってこいつは最高でした!

 

行動着はmoonlightgearのany hoodeieとunfake pants。

僕が大好きな点は強度の高さ!

藪を漕いでも、沢で多少濡れても、急登で汗まみれになっても、ちょっと汚れを叩いたり、乾かしてあげればそのまま街中でも違和感なし。

この、山で本気で使えるところがやっぱり着たくなる理由です!


アクセス情報

僕が今回起点にした西鉄二日市駅と終点にした横田下東(唐津市)。

共に、福岡の天神から電車や高速バスを使うと所要時間は1時間弱ほどで福岡空港からだと1時間半ほど。

さらに、要所要所の山にも、バスを活用すると容易に登山口までアクセス可能だ。

これだけ見ても、山と街が近いことが明確!

どこから歩き出してもいい、どこへ下山してもいい。

自由度が高いの里山歩きが最高に面白い!