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またアルプスでたくさん寝てしまった 2026-08-09
気づけば7月。
夏も始まり、今僕は七倉登山口の手前にある駐車場にいる。
七倉といえば烏帽子岳や湯俣、そして通称“裏銀座”ルートの入口でもある場所。
しかし、もう9時だ。
そう、寝坊である。
まぁ兎にも角にも、暖かくなってくるとアルプスに行きたい欲がどうにも抑えきれず、身体が疼き出します。
みなさんも絶賛その状態なんでしょうけども、なんなんでしょうね、この感覚は。
仕事終わりに車を飛ばして、とりあえず七倉まで来てみた。
白馬方面もいいかなと思ったけど、7月中旬にはOMM Lite Bikeでそっち方面に行く予定があるので今回はやめておいた。
そしてこの旅の相棒はPA'LANTEのMini Joey。
そこにMLDのNew FKT Bivyとフィルムカメラを突っ込んできた。


FKTの生地がアップデートされて、とりあえず興奮冷めやらぬうちに山で使いたかった。
低山や沢ではすでに使っているものの、高所での使用感はまだ分からないから今回はそのテストも兼ねての山行だ。
“FKT”なんて名前に気を寄せられて、パッキングもミニマムに、そして工程もそれなりに気合の入ったものを考えていたものの、ちゃんと寝坊した。
ということで初日は烏帽子で泊まることに。
最近は登山人口が増えたことも影響しているのか、烏帽子小屋のテント場も予約が必要になっていた。
(この日は平日だったので予約なしでも大丈夫でしたが)
10時過ぎからのんびり登山スタート。
カメラも楽しみながら気ままに烏帽子へ向かう。
ブナ立尾根は“日本三大急登”なんて呼ばれていて、しんどいイメージを持っている人も多いと思う。
でも、風が抜ける樹林帯はすごく気持ちがいいし、ペースさえ掴んでしまえば個人的には極上のルート。
虫やカエルもたくさんいて癒される。
そんなこんなで13時過ぎにテント場へ到着。
シェルターを張って、即座に昼寝。
単純な疲労と病み上がりに加えて睡眠不足。
この昼寝はちょー気持ちよかった。

2時間ほど寝て、そこから烏帽子岳へ向かう。
登りの道中も、テント場からピークまでの道中も人が居ない。
平日ということもあるだろうけど、
アクセスが少し不便なこと含めて、一度山の中へ入ってしまえば人は少ない。
それでいて北アルプスの絶景もしっかり楽しめる。
烏帽子周辺の裏銀座は案外穴場なのかもしれないですね。



極上の稜線とピークを独り占めして、満足したところでビールを買いに小屋へ戻る。
たしか売店には19時までと書いてあったので、その時間に合わせて戻ってきた。
が、
お酒の販売は18時まで。
19時までなのは水の販売だけだった。
悲しい。
……まぁ病み上がりだし、お酒を飲むなということなんでしょうね。
そう自分に言い聞かせて、無理やり納得しながらテントへ戻る。
今回のシェルターはGatewood Capeの別注カラー。

この色、まぁとにかくかっこいい。
フロアレスといえど、シェルターの中に入っているだけで案外暖かいんですよ。
夜になって気温も下がってきたけど、防寒着着てれば快適に気持ちよく過ごせるんです。
そして今日のご飯は煮干しのカップラーメン。
これ美味かったぁ。
そして残ったスープに、アルファ米をぶち込むスタイル。
背徳感マシマシ。

ぼく、まだアルファ米を普通に戻したことがなくて、
いつも残ったスープに入れて炊き込みご飯にしてしまうのだけど、このスタイル、まじでおすすめ。
この日の夜は満天の星空が見えるくらいの晴天。
風もほとんどなかったので、シェルターから半分以上身体を出した状態で眠りについた。
New FKTはそれなりに気密性があって暖かい。
そして何より、旧FKTと比べてさらにコンパクトにパッキングできるようになったのがデカイ。
Mini Joeyみたいな小さなパックで遊ぶとき、このコンパクトさは武器になりますね。

翌朝。
4時ごろから出発する人たちの気配で一度目を覚ます。
ここから野口五郎方面へ向かう人たちだろうか。
ルート的にテン場をすり抜けていくので一度起きてしまったものの、そこはいつも通りしっかり二度寝。
5時半起床。
せっせと準備をして野口五郎岳へ向かう。
荷物がシンプルだと撤収もパッキングも楽チン。
それだけで朝の気持ちもかなり楽だ。
そして烏帽子から野口五郎までのルートが、歩きやすい&気持ちよすぎて完全にご褒美。

烏帽子小屋も野口五郎小屋も、どこか昔ながらの山小屋らしい雰囲気で個人的にすごく好きだ。
そこから水晶岳方面へ。
烏帽子から水晶までの道も、とにかく気持ちがいい。
この辺りはお花畑がたくさんあって、歩いているだけで最高。



その一方で、急に切れ落ちている場所もあったりで、気持ちよさの中にちょっとしたスリルもある。
水晶岳からは、僕の好きな新穂高温泉側から歩ける双六岳や三俣蓮華岳、鷲羽岳なんかが悠々と眺められた。
水晶をピストンした後は、湯俣側へ下り、七倉へ戻る。
歩いた人なら分かると思いますが、まぁ、とにかく長いこと長いこと。
途中からは無の境地である。
みんなもここ、しんどいでしょう。
タクシーを使う人もいるのかな。
でも僕は、タクシーやバスの時間に縛られるのがどうも苦手だ。
時間を気にし始めた途端、山がちょっと楽しくなくなってしまう。
だから僕は歩く。
そして、この日のために秘策を準備してきた。
それは、Amazon Prime やらU-NEXTやらDisney+で、動画を大量にダウンロードしてきた。
これ、マジでおすすめです。
見よう見ようと思いながら普段なかなか見られていないシリーズものでもいいし、動画じゃなくてラジオでもいい。
そういうものを事前にダウンロードしておいて、この果てしない舗装路の時間にぶつけるのだ。
すると、苦行だったはずの2時間、3時間がちょっと楽しみな時間に変わる。
まぁ、せっかく山に来てるのに動画見るんかいって話なんですが。
それでもあの帰り道はこうでもしないとやってけない。
あとは虫探しもおすすめですよ。

ではでは。
