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北アルプス ファストハイキング 〜限られた週末で、身体をフルに使い切った2日間〜 2025-07-11
北アルプス ファストハイキング
2022/9/13-14
限られた週末で、身体をフルに使い切った2日間。
行程概要
DAY1
新穂高 → 双六 → 三俣 → 黒部源流 → 雲ノ平泊
DAY2
雲ノ平 → 高天ヶ原 → 水晶岳 → 鷲羽岳 → 双六 → 新穂高
- 総距離:73km
- 獲得標高:3,846m
- 行動時間:17時間42分
はじめに
夏山ハイシーズンが、いつものようにやってくる。
…「いつものように」って簡単に言うけど、それは実は当たり前じゃない。年齢を重ねるごとに体力は落ち、生活リズムも変わり、「来年また行こう」が「いつの間にか行けなくなっていた」なんてこともある。
週末休みの人にとって、夏山のハイシーズンはせいぜい10数回。有給を使って2泊3日、お盆休みを利用して…なんて人も多いと思います。
でも、知識・経験・体力がついてくると、2泊3日の縦走コースも1泊2日でいけちゃう。ナイトハイクを取り入れれば、ユニークなルートだって組める。星空の下を歩いて、朝日とともに登る…そんな時間が最高に気持ちいい。
DAY1
新穂高 → 双六 → 三俣 → 黒部源流 → 雲ノ平泊
大阪で晩ごはんを食べてから、ムーンライトギア大阪店前に集合。車で新穂高へ。
新穂高へのルート(メモ)
- 大阪市内 → 吹田IC(名神高速)
- 小牧JCT → 東海北陸自動車道へ
- 飛騨清見IC → 中部縦貫道 → 高山西ICで下道へ
- 国道158号 → 新穂高温泉へ
道中、折立から単独で雲ノ平を目指している友人に「雲ノ平で会おうw」と連絡。返事は「おう!」の二言。ほんとに来るのか?笑
AM3:00
新穂高駐車場に到着。すでに動き出している人もちらほら。自分たちも準備を整え、登山届を出して月明かりの中をスタート。

今回のメンバーは4人。
吉谷、林田(バディ)、スケ(初登場)、中土
スケは初めての北アルプス&初テント泊! だけど体力モンスターな友人。アルプスの一夜を体験してもらいたくて、かなり攻めたルートを組んでみた。
鏡平での休憩
スケが感動しすぎて何度も立ち止まる。

「やべぇ〜!ここ天国やな…みんなありがとう!」
いやまだ1/10しか歩いてないぞ?笑
終始テンション高く、稜線に出てからも「やべぇ〜」を連呼。こっちは笑いっぱなし。
三俣山荘
三俣山荘が見えてきた。

10:00到着。

早すぎる(笑)
ここで、OMMでお世話になっているムラさんと再会。
「小屋に誰かに会いにいく」ってのも、アルプスの魅力のひとつ。
サイフォンで淹れてくれるコーヒーが、五臓六腑に染み渡る。
テンカラタイム
ムラさんの休憩に合わせて、沢へ。

素直な魚たちが顔を出す。眠気なんて吹き飛ぶ。今回はランディングネットの代わりにHOUDINIのC9 CAPで代用。

最高。

雨が降りそうなのでテンカラを切り上げ、雲ノ平へ急ぐ。
PM15:00 雲ノ平到着
雨がぽつぽつ降り始める中、小屋の談話室でビールタイム。
すると、ずぶ濡れの関西弁が響く。
「アーーーー!しんど!!!」

かずき登場w 折立からソロで本当に来た!
みんなが揃ったので、また乾杯!そして、小屋の前で全員集合写真。

夕立も止み、空が茜色に染まる。

夕日を見ながら晩餐、そして明日の作戦会議。
18時就寝。翌朝3時発予定。
DAY2
雲ノ平 → 高天ヶ原 → 水晶岳 → 鷲羽岳 → 双六 → 新穂高
AM2:49
まさかの寝坊。速攻でパッキングし、3時出発ギリギリ間に合う。

雲ノ平山荘を横目に、高天ヶ原方面へ。
ここでかずきとはお別れ。
朝焼けに染まる山々は美しい。贅沢な時間を過ごす。

高天ヶ原温泉
湿原を抜けると、ランプの宿が見えてきた。

野湯代を支払い、少し歩いて秘湯へ。

ここが噂の秘境・高天ヶ原温泉♨️
登山道の脇に位置する天然温泉。
控えめに言って、超最高。この風呂のためだけにもう一度行きたい。

全員で汗を流して、30分だけ湯に浸かる。
天国。でもこの後が地獄。笑
水晶岳登頂
温泉で抜けた気がする身体に鞭を打ち、波線ルートを登る。

息が切れ、長めの綺麗な場所をテキトーに選び、座り込んで、稜線を眺める。

滝汗をかきながら登る。

ここからの景色が、これまたすごい。

出発地点の雲ノ平山荘と、

これから向かう双六方面が一望できる。

鷲羽岳 → 三俣山荘へ
かつて大雨で景色が見られなかった鷲羽岳。

今回はしっかり晴れてくれて感動。
そして、三俣へ向かう途中に事件発生。
「ハヤシダさんですか?」
なんと、水晶小屋に財布や車の鍵を置き忘れていたらしい(笑)でも、予備の鍵があるので問題なし。

ムラさんに事情を説明し、財布は後日、友人に託して回収予定。

水晶小屋で再会
ここで、雲ノ平で合流予定だった“うおちゃん”とバッタリ再会。

三俣では軽食、水晶小屋でもラーメン(笑)若い!
なんだかんだで下山までずっと会話が弾み、あっという間に新穂高に到着。
おわりに
天気にも恵まれ、仲間にも恵まれた2日間。がっつり歩いて、釣りして、湯に浸かって、最高だった。

やっぱり、どんなルートを歩くかよりも、誰と行くかが大事だなって思う。
歳を重ねても、こうして地球でアホな遊びをしていたい。
みなさん、身体は大切に!
PACKING LIST
| 製品 | 重量(g) |
|---|---|
| バックパック | |
| Zpacks / Sub Nero | 275 |
| 合計 | |
| スリーピングシステム | |
| OMM / Mountain Core 125 | 380 |
| THERM-A-REST / NeoAir UberLite Small | 170 |
| 合計 | 550 |
| テント・シェルター | |
| Six Moon / Designs Gatewood cape | 285 |
| SMD / Carbon pole 114cm | 51 |
| MSR / Mini-Groundhog Stakes | 10 |
| Tyvek Sheet | 112 |
| 合計 | 458 |
| クッカーシステム | |
| EVERNEW / Ti 570FD Cup | 55 |
| EVERNEW / 570 Cup フタ | 22 |
| Batchstovez / H-20 Stove | 19 |
| TOAKS / Titanium Windscreen | 15 |
| HIGH TAIL DESIGNS / DCF Shopping Bag | 7 |
| CNOC / Vesica 1L Collapsible Bottle | 60 |
| 合計 | 178 |
| ウェア(防寒着、雨具) | |
| OMM / Core Hoody | 125 |
| OMM / Core Tights | 130 |
| OMM / Halo JKT | 130 |
| OMM / Halo Pants | 69 |
| Cumulus / PRIMELITE PULLOVER | 190 |
| 合計 | 644 |
| ウェア(行動着) | |
| OMM / Core Vest | |
| HOUDINI / Wadi Pants | |
| Hiker Trash / Trek Mid | |
| Brown By 2-tacs / Regullar Coller Shirt | |
| Vivobarefoot / Primus Trail SG | |
| HOUDINI / C9 Cap | |
| 合計 | |
| 食料・燃料 | |
| その他 | |
| Zpacks / Multi-Pack | 39 |
| Ombraz / Classic Gray Lens | 21 |
| テンカラ竿 | 65 |
| フライボックス | 200 |
| Petzl ビンディ | 35 |
| 合計 | 360 |
| BW (ベースウェイト) | 1987 |
| PW (パックウェイト) | 1987 |