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山は寛大だ。 2026-10-05

9月の初め、北海道に上陸した。
本州が大雨で、どうもモヤモヤする。
南アルプスに振られた…。
山の天気は気まぐれ、今回はタイミングではなかったのかとずっと思い描いていた8泊9日の大縦走はお蔵入りとなった。
そこで、日本中の天気を見ていると晴れマークが九州から遠い、北の大地についていた。
北海道といえば真っ先に思い浮かべる山が大雪山系!
出発の2日前だったけど飛行機を取り直し、北海道に精通しているVIVO札幌のスタッフから情報収集しながら山行計画をサッと組んだ。
(サッと山行計画を組み、楽に行けるような山ではなかったことを後に知る。)
水や食料の補給も難しそうなイメージ、そして、なんといってもこういう未知の冒険を共に歩きたいのはPA’LANTEのデザートパックだった。
久しぶりにアメリカより届いた、ニューカラー。火山帯の茶けた岩のような迫力のあるカッコいい色で今回の山行にはもってこいだった!


福岡から札幌、札幌から富良野へ。
福岡から新千歳までは飛行機で1本。北海道内は電車やバスを利用。ここ2年ほどよく訪れるようになった北海道だが、費用や時間面でもそう遠くないなと感じている!
今回は、十勝連峰から北上するルート。
しかし、警戒レベル2に上がっていた(縦走当初)十勝岳は迂回せざるおえず、吹上温泉登山口から入ることにした。
歩き始める前に温泉とキャンプ場で心の準備。

翌朝、大雪山系へと踏み入る。

樹林帯というか、なんだかヨーロッパチックなかっこいい森を抜けるも束の間、目の前には一面に広がる広大な大地。

山って普通、段階的に景色が良くなっていくものだと思っていたけどそうではない。
噴煙を上げる十勝を横目に、快晴のスタートをきったのだが気づいたら霧の中に。
そして、吹き付ける強風。
瞬く間に、山の様子が変わった。


2日目。
いきなり藪。
ゆうに背丈を超える笹の葉が行き先を阻む。
ん?本当に登山道なのか?と疑うくらい。
昨日と打って変わり、人影すらない。
止まれない。止まると、恐怖感さえ出てくる。
いつまで続くのかと不安でいっぱいだけど、振り返ると昨日までいたオプタテシケ山がかっこよくそびえ立つ!

昇っていく太陽を眺めている余裕もなく、必死に藪を抜けた。
絶景だ!

薮→マツ→藪の繰り返し。
どうにかしてくれ…。
たまらん。
今度は頼りにしていた水場が枯れていた。その先の水場も。
たまらん。
トムラウシ山が近づいてくると、徐々に人影が戻ってきて安堵する。

2日目終わり、ヒサゴ沼から見る夕焼けは鮮明に記憶している。
達成感のせいなのか。
体力とは違う、精神力なのか強くなった気がする。

3日目。
ビビィから顔を出すと、あたりは白世界。
回復を期待に二度寝するも、期待通りにはいかない。
一定のリズムで、吹き付ける強風。
確か、クマって鼻がいいからこちらの存在に気づいてくれるんだったような…。
こんな強風下だと、遭遇のリスクが高そうだな。なんて考えが頭をよぎる。
大体、そういう時に限って、気配を感じる。
独特の刺激臭。うわ〜、怖っ…。

早まる歩く速度。
とおーーーくに山小屋らしきものが目に映る。
見えているけど、歩いても歩いても近づいてこない。
ここの稜線はかなりデカい。
今までに歩いたどこの山とも比較にならないくらい。
白雲岳避難小屋で一息ついて、裏旭の野営場を目指す。
だが、行手を阻む今度はドス黒い雲。
ポツッ、ポツッと降り出したのも一瞬、暴風雨に見舞われた。
今思えば、新作のDDアノラックをテストするのに恵まれた絶好の機会だったが、そんなことを考えることが頭に無いくらいの恐ろしさ。
進むのか…。戻るのか…。
1時間半くらい、右往左往した結果、安全には変えられないと判断し、戻って小屋泊することにした。
4日目。
最終日くらいはと言わんばかりの好天。
体感としては、阿蘇山を数十倍にしたような規模の火山帯を気持ちよく歩く。
次は、旭岳周辺をのんびりお鉢巡りして歩きたいなと、考えながら下山は旭岳ビジターセンターへ。
途中、札幌店の吉田さんに教えてもらったポイントで金剛をふる。
北海道だから、常にテンカラ竿を触れる準備だけはしていた。笑
〜大雪縦走〜
決して簡単ではないけれども、そこにには素晴らしい体験がたくさんあった。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!

