MOONLIGHTGEAR
Root Aloha
コットン生地の既成概念を覆す
風通しに優れた新定義のアロハシャツ
ブランドとしてのMoonlightgearの第二弾、
歩く旅の道具として既成概念に捉われない『Root Aloha』 の登場です。
綿=コットン生地の柔らかさ、抜群の肌触りの気持ちよさを山でも身に纏いたいという思いから生まれたこのシャツは高密度に細い糸を織って極薄に作られており、通常のコットン生地では味わえない速乾性が魅力です。
・コットン素材と思えないほどの速乾力
昨今、山でコットンはタブーとされている風潮がありますが このRoot Alohaは天然素材ならではの着心地のよさを持ちながら130g/m の薄さで高密度に織り上げる技術で 歩き続ける山旅に丁度いいバランスを実現しています。
▲モデル身長 174cm 体重58kg Mサイズ着用
またメリノウールに比べて耐久性が高くハードに毎日着用できる強さも魅力の一つ。
真夏はその速乾力を直に楽しんで素肌に一枚で合わせてもよし、中にタンクトップやTシャツ、ロンTを合わせたりと猛夏だけでなく季節や場所によって様々な着回しが可能です。
・快適に羽織れるシルエット
アロハシャツの歴史は諸説ありますが、1860年代の日本の移民(サトウキビ畑の労働者)によって原型が作られたと伝えれられています。
元々、畑仕事時でも動きやすく作業しやすいというコンセプトで作られている”作業着”なので日焼けしづらい襟や袖の長さ、ゆとりを持ってつくられた腕周り等々、夏場を過ごす上で非常に考えられている服のジャンルだと今回制作をしながら気付いていきました。
▲モデル身長 158cm Mサイズ着用
労働の中で求められる動きやすさというアロハシャツ本来の原型に近いかたちを再現しながらもMLG Equipment オリジナル形は何度もテストを重ねた上で作っていきました。
特にこだわったのは歩きながら新鮮な風と空気を効果的に取り入れるという点。RootAlohaの生地はパリッとした質感も魅力で肌を包むというよりも肩周りからストンと直線でカーテンのように降りるデザイン。ゆとりある身幅で蒸し暑い時は下部のボタンを開けてふわりと風を感じながら歩けばコットンシャツということを忘れてしまうほどの気持ちよさです。
・カザマナオミ氏のデザイン
北海道の真狩に2023年から住むカザマナオミ氏の作品をプリント。
シルクスクリーンの偶然性や自由な表現から生まれる独自の魅力は唯一無二で 今回お願いしたのも自然と生まれる偶然的、必然的なデザインが魅力。
仕上がった二柄は自由に飛び回る『Bird』と被作為的な方法で生まれた『Yosemite』。
どちらも性別を問わずユニセックスに似合う飽きがこない2柄となりました。
我々Moonlightgearのアパレルラインは
“自身の能力を理解し、寄り添ってくれるミニマルな道具”を作る実験場です。
今回コットン素材を選んだのも挑戦でした。化繊繊維の速乾ゆえのデメリットをみつめ、大汗をかいたり、雨に打たれれば立ち止まって休めばいいというスタンスからこのシャツを作り始めました。洗濯をすればいつも洗い立ての気持ちの良いシーツに寝転んだ気持ちよさ。どんな時も最高の肌触りを実感できる一枚に仕上がりました。
山と自分の間には誰かが決めたルールは本来はありません。
自分の内面を見つめながら小さな挑戦を楽しむ特別な一枚。
『Root Aloha』はまさにウルトラライトの本質を知れる道具なのかもしれません。
▲Moonlightgear 『Root Aloha』
アーティスト 鎌倉生まれ
もし伝わるのならアーティストといった抽象的な言葉より 色を引き摺る者といった方が 具体的であるように想える。
俗に言う 何か1つ手放すと何かが生まれるという事ならば
シルクスクリーンプリントの図柄を無くす 既存の概念が不要である事に気付いた時 インクの色自体が作品の主題にとって変わり それが起こった気がする。
以来、具体的に何かを表す事よりも、自身の関わりを極力少なくし ただ環境を設定する者に徹し、森羅万象の様が現れることを楽しんでいる。
以下はそこに至るまでの経緯である。
1998年、カリフォルニア州、サンディエゴにてストリートアートの先駆者OBEY、シェパード・フェアリーとの出会いから シルクスクリーンプリントを学ぶ。 彼のアートを通じて社会へアプローチをする方法に興味を抱き製作を始める。
帰国後、ストリートにてスクリーンプリントポスターを貼り、作家活動が始まる。
同時期に東京、中目黒にて " 大図実験 "を友人とオープンさせる。 ギャラリーでは海外からアーティストを招聘し、ギャラリーに集うアーティスト達と交流を促進。 また国内外のアーティストへ製作、展示場を提供。 偏った文化交流発展の場となり、ストリートの延長上の表現となる。 (当時の様子を収めたVon Azain! / 2005 や、そこに集った作家達の今の作品とインタヴューを収めたDYZ / 2012 Bueno Booksの本がある。)
NYと東京ベースに活動するアーティストペインティングコラボレイティブのバーンストーマーズへの参加。 様々な手法や視点を学ぶ。
路上でのライブスクリーンプリント活動、BIG O projectにてオーガニックコットンの認知度向上や古着などのアップサイクルを促す プロジェクトを2010年よりパタゴニアや山と道、全国各地で開催されるイベントなどで行う。
日々のアシュタンガヨガ、波乗り、そして冬にはスノーボードを通じ、無為自然の理解と共に制作活動を行い、それらを全国各地にて発表をしている。
official website→Experimental Waltz / Naomi KAZAMA
SPEC / 商品スペック
サイズ | 着丈(cm) | 身幅(cm) | 袖丈(cm) | 重量(g) |
---|---|---|---|---|
S | 69.5 | 113 | 29.5 | 175 |
M | 71.5 | 119 | 30.5 | 185 |
L | 73.5 | 125 | 32.5 | 195 |
■Yosemite
※サイズ選びの参考として
男性女性隔てなく着れるユニバーサルデザイン。
※実際の着衣長は下図とサイズ表を参考にしてください。
※より詳細なサイズ感を知りたい方は、メール、TELにてお気軽にお問い合わせください。
COLUMNコラム
道具とのコミュニケーションをとりながら自分の限界を一押しする製品を作りたかった。 そんなチームでの共通意識の中、このコットン生地との出会いは導かれたように出会えた。
ハイキング時にコットンはタブーとどの山雑誌にも書かれているが、昔の人はコットンや麻などの天然素材を着用して山を登っていた。 いつからか商業的な理由でタブーとなったのかはわからないが、コットンの気持ちよさ、耐久性は誰しもが知っているのではないだろうか?
そんな"Root=根源"を解いたのがこのShirtsである。 自分自身を知ることでコットン素材でもハイキングはできるし、雨や風、様々な自然環境にうち勝つことはできない。
その目の前の自然にどのように寄り添って歩いたり、野営を楽しめばいいのか。自問自答しながら自分自身で選択できる楽しさがこのシャツにはある。
自然環境に身を寄せながら歩く楽しさを感じながら既製品にない喜びを感じられる。そんな一枚に仕上がりました。
writing / Hattori