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大雪山縦走 MLG Equipment 撮影 2024-10-08
Vivobarefoot Japanのアンバサダーでもある尊敬する更科有哉 氏の毎秋開催されるイベントがある。
昨年までは宮崎での開催であったが今年から北海道に帰省されたのもあり東川町で開催された。
Vivo Crewとして毎年参加させていただいてるので今年も楽しみにしていた。
それに合わせ大雪山を縦走しようということになった。
個人的にも冬季の滑走目的以外では縦走は約15年ぶりでとても楽しみにしていた。
今回のメンバーは
千代田、小峯、MOOSE石田さん、片倉、前島、平井、服部の7人だ。
久しぶりの大所帯。
特に初めての縦走(登山)をするメンバーもいるため各メンバーの装備や食事を考えるのも大掛かり。
それも含め久しぶりにチーム一丸で縦走する感じがとても楽しかった。
しかも秋の大雪においては水の補給やトイレ等を考えるのもまた頭を使いとても準備段階で楽しい。
イベントの荷物等もあるため車での移動。
まずは埼玉から新潟へ。
新潟港からフェリーに乗り小樽へ向かう。
天気のいい日だったため夕日がとても綺麗で1時間ほどベランダで夕日を鑑賞。
MLG Equipmentの撮影も兼ねていたのでTrip中にずっと履いていたUnfake Lite Pantsをずっと履いていたが、ただの山のパンツで留まらないのがこのブランドの強み。
自分の知るMoonlightGear Crewは山はもちろんだけど旅(行く工程や道中)を楽しむ力があると思う。
だからこそEquipment のギアは偏らないデザインを踏襲させている。
-山行1日目-
早朝に小樽に到着し、そのままの足で東川町へ。
道の駅に到着し荷物チェックへ。
みんな個が強いのであれこれ言いながら最終荷物を決めていく。
それもまた見ていて楽しい時間だ。
装備編に関してはぜひYouTubeをご覧いただきたいと思う。
昼前にケーブルに乗り登山口に着いたのは正午。
トイレに行くやらタバコ吸いたいやらで、まとまりなくみんなバラバラとスタートする感じもらしくて好きだ。
1日目の工程としては
大雪山旭岳ロープウェイ - 旭岳山頂 - 裏旭キャンプ場
とスタート時間も遅いためだいぶゆっくりなコースタイム。
各々適当なスピードで写真撮ったり景色を見ながら上がる。
あそこ滑ったなーとか、あそこも滑れそうだなともう雪山のイメージをつけながらも火山帯のモクモクと煙の出てる火口を見ながら歩くのは旭岳ならではの光景でとても大好きな場所だ。
夕方のいい時間に裏旭キャンプ場に到着。
それぞれテント張ろうかと言いながら結局男性はみんなビビィでそのままカウボーイスタイル。
景色の良い場所であればどれだけこのスタイルは贅沢か。
食事を今回こだわるというのもポイントで1日目は宮内舎 / 玄米麺でサパのペペロンチーノとスープを。
玄米麺ということもあり腹持ち良く茹でる時間も少なく湯切りしたお湯もスープにしても嫌な感じがしないのも気に入っているポイント。
めちゃくちゃ美味かったが写真がない…
今回のスリーピングシステムは
・Cumulus / X-Lite200
・NEMO / Switchback
・Mountain Laurel Designs / FKT Bivy
・Mountain Laurel Designs / SUPERMID
-1℃前後の予報だったためこれで余裕だろうというのと、今回仕込んでいたのがMLG Equipment 試作のインサレーションジャケットと天然素材のフーディーを仕込んでいた。
結果暑いくらいだったのだが、個人的にX-lite200はもう6,7年ほど愛用しお気に入りの寝袋。
200gのダウン量で350gととても軽量なのはもちろん、結局ビビィに入るなら潜り込むだけのX-liteが楽でいいやというものぐさな自分にとっては間違いのない一点。
快適温度も4℃で春から秋まで使い通せ、攻めたパッキングであればOMMや残雪でも使える万能なマミーだ。
個人的にも-7℃まで冷え込んだOMM本線でも使用したり、3シーズンのアルプス、ファストな山行、攻めた残雪バックカントリーでは積極的に使用するギアの一つである。
FKT BivyはEVENTの3層と透湿性も高く、ビビィ内での内部結露がめっぽう少ないためダウンとの相性も抜群。
セッティングの不要さと潜り込めば暖をとれるという楽ちんな組み合わせが今回いいのかなと個人的に思ったためこの組み合わせにしてみた。
クローズドセルはビビィとの相性も良く滑らない。その辺に引いて座ったりテント外でストレッチしたりヨガしたりとマルチに使えるのも選んだ理由。
今回は欲張りな食事や、補給できない水の運搬、ミラーレスカメラといつもより重い荷物も背負うので15-6kgとなることも考えフレーム代わりとしても機能してくれた。この日はテントは枕代わりに。
テスト中のビビィやテントをそれぞれ入ったり撮影したりとだらだらと過ごし夕日が落ちた景色のいい時間を過ごす。
ビビィに入ってまどろみTimeを過ごし冷えてきたので寝袋をたぐり寄せながらしっかりと暖をとる。
景色に見惚れながらいつの間にか寝落ちしていた。
多分7時過ぎには寝ていたのでパッと夜中目を覚ますと満点の星空が。
目の悪い自分は今回Ombrazを度付きのクリアにしたので、メガネをOmbrazにしたということもあり、かけながら寝ていたためそのまま星空を見ることができ感動した。
Ombrazをメガネ化することで装着している感覚が全くなく、そのまま寝れたりずっと首にかけておけるので無くしたり探したりする必要もないので今回試してとても実用的だと感じたポイントだ。
ぜひコンタクトの方や老眼、目の悪い方は試してみてほしい!
-2日目-
ガサガサと風の音で起きた。
前日に比べ風が強まり、この日の夜から雨が降る予報となっていた。
朝のホットチャーガでスイッチを入れ片付け、出発用意&撮影をする。
ビビィ泊の良いところは撤収も楽なところ。
2日目の工程は
裏旭キャンプ場 - 北海岳 - 白雲岳避難小屋 - 忠別岳 - 忠別岳キャンプ指定地
この日は風が強くショーツでは肌寒いためショーツの上よりUnfake LT Pantsを履いて歩く。DD Jkt もウインドシェル代わりにし絶妙な体温調整をしながら前に進む。
火山帯のお鉢沿いのトレイルを歩く。
遮るものは何もなく風がごーごーいいながら黙々と歩く。
白雲岳手前に差し掛かったところで、ふりかえると自分達が歩いていたトレイル途中熊の兄弟が通り過ぎていった。みんなでマジでいるんだねと話しながら良い緊張感が走った。
白雲岳頂上直下に入るとボルダー群が現れる。
みんなで指サック(仮)で登ろうよとセッションが始まった。
こういう一つの岩に向かって遊ぶ自由さが大好きだ。
みんなの登っている写真を撮りながら楽しんだ。
しかしまだ今日の道のりは長い。
先に進もうと話しながら白雲岳避難小屋を目指した。
確か15年前は白雲岳から忠別岳の景色は暴風雨で何にもみてないなと思い出した。
N◯Kのドキュメンタリーか何かで熊の住処的なのをみてビビりながら歩いた記憶がある。
気持ちのいい稜線で下には池や沼がある。
まさに熊がいそうだなという雰囲気が感じられた。
みんなで話したり撮影しながら歩き気がつけば忠別岳。長いようであっという間の2日目であった。
この日の夜は雨予報のためシェルターを張った。
Mountain Laurel Designs / SUPERMID は4人寝ることができ今回は3人で寝ることに。
フロアレスで内部でガスやアルコールストーブも使え、宴会幕としても優秀だ。
また高さも175cmと他の4人用ワンポールよりも広く、740gととても軽量である。
3人で割ったと考えれば246gととても軽くエマージェンシーとしても最適。
ベタ付けもしやすく3シーズンはもちろん雪山用にも気に入っている。
アルストでの調理を行いながらみんなで自慢の1品を差出すスタイルで。
今晩の夜はgrow rice project / シガルナローリ®でトマトリゾットを作った。こちらも写真がない…
ワイワイ言いながらみんなで食事をとるのはなんともその日の疲れを癒してくれた。その日の夜も眠りは早かった。
-3日目 -
明け方さらに風が強く、外でガサガサと獣の足音で目が覚める。
前日にクマをみたということもあり少しビビりながら目を開けた。
うさぎなのか鹿なのか…
また風も倒壊するんじゃないかというくらいの風で浅い眠りに。
当初の予定よりも雨が降り出すのが遅かったので少し時間を遅らせ撤収を行い、雨を吸ったテントをザックにしまい、重い荷物を担いで歩き出した。
雨なのでDDのテストもできていいねと言い聞かせながら前へ進んだ。
この日は
忠別岳キャンプ指定地 - 五色岳 - 化雲岳 - 天人峡温泉
という下山コースだ。
トムラウシの南沼で泊まればボルダーもあるよと話していたがもうこの雨だと行く気にならないので下山ルートを選んだ。
通常であれば高山植物が咲いており、雰囲気のいい沼や池、高山植物を見ながら散歩できるコースなのだが雨、風ともに強くそんな余裕はなかった。
黙々と歩き天気も少しずつ良くなってきた。
電波の全く入らない山では事前情報と計算ができればある程度時間の前後で読むことができる。
それも小峯さんの天気予報を読むスキルが光った。一緒にいつもサーフィンにいってるので改めてすごいなーと感じた。
天気が良くなったタイミングで冷えた体を温めるためお湯やチャーガ、クラフトコーラを飲んだ。体が生き返る。
DD Jacketも乾く回復力が速く、はらって着れば自分の体温で瞬時に乾きドライに。いい雨のテストができた。
個人的にこの雨の中テストできて最も収穫を獲れたのが、これから発表される某ウールを使ったフーディーを着ていたのだが、天然素材のコアのような感覚で濡れた感覚が少なく体面はドライに保ち不快感なく歩き通すことができたのが今回の収穫だった。
今冬リリースのため情報が公開されるまでお楽しみに。
あとは降るだけだと言いながらも地味なくだり、川になっているトレイル、スリッピーな木道と精神的にもやられたが、みんなでワイワイと歩けばあっという間。
雲の切れ間から3日間歩いた全貌が見えそれぞれの思い出話をしながら最後の下り道を歩いた。
無事下山し最後は天人峡温泉に浸かり疲れを癒した。
また下山してからも楽しいのが大雪山の好きなところ。
東川町のご飯屋さんは美味しいとこ沢山あるのでそれも楽しみにしてもらえればと思う。
大雪山系は有人の山小屋が少なく補給もしづらく、電波も繋がりにくい。
だからこそワイルドな自然の中を歩くことができるし、本来の登山力が求められるので個人的にも大好きな場所だ。
今回通らなかった場所も同様にボルダーやバックカントリーを楽しんだりと様々な自然との向き合うこともできまた訪れたいと思う。