仁井田本家
しぜんしゅ 燗誂
山の中でじんわりと身体が熱くなる!
自然酒らしさを存分に味わう熱燗をぜひ。
山の中で熱燗を飲んでホッとあたたまる瞬間は本当にしあわせな気持ちになります。熱燗は、心身をあたため、一日の疲れをねぎらってくれます。
自然酒にはアミノ酸も豊富に含まれているので、たくさん歩いた身体にしみこむような味わい、次の日も元気に歩けますよ!
ん??しぜんしゅ?自然酒って何?
仁井田本家は1711年創業。以後300余年に渡り、福島県郡山市田村町金沢の地で昔ながらの酒づくりを続ける酒蔵です。
自然酒も日本酒なのですが、普通の日本酒とは違う。
自然米、天然水、生酛を100%使用したお酒のことです。
▫️自然米は田んぼを守ること
自然米とは農薬・化学肥料を不使用の自然栽培でできたお米のこと。
稲わら・もみ殻・畔の草など田んぼから採れたものだけを田んぼに返し、草取りは人の手で行う中野式除草とカブトエビのみ。
農薬や肥料を使った場合と比較すると、お米の収穫量は半分ほどになってしまいます。だけど、「半分しか収穫できない」というより、「農薬や肥料を使うと2倍穫れる」という考え方のほうが自然ですよね。
仁井田本家が自然米にこだわる理由は、次の世代の子どもたちに元気な田んぼを残したいから。
自然栽培の田んぼにはカブトエビや虫、それを食べるカエル、さらにそれを食べる鳥…と循環する生態系が生まれ、土壌も豊になっていく。
だから、仁井田本家の家紋には、元気な田んぼの象徴としてカエルがいるんです。
これまでの300年、これからの300年のために、先祖から渡された豊かな環境を、できるだけよいかたちにブラッシュアップして次の世代につなぐための自然栽培。
何より豊かな土壌で育ったお米は自然の力を感じるおいしさなんです。
▫️二種類の天然水
自然酒は、自社田近くの「竹の内の井戸水(硬水)」と、自社山から湧き出る「水抜きの湧水(軟水)」をブレンドした天然水のみで仕込まれています。湧水が枯れないように、山に生えている木で仕込みのための木桶を自分たちで作るなど、山の手入れもされています。
▫️蔵に棲みついている微生物たちが醸すお酒
「生酛造り」とは、わかりやすく言うと、「自然の力を活用した、昔ながらの日本酒の造り方」のこと。
自然にはたくさんの微生物がいて、常にサバイバルが行われています。その微生物たちとうまく付き合って、お酒が自然に発酵するのを待つ。
自然のままに、なるべく人間がコントロールせずにつくる仁井田の酒は、毎年味が変わります。なぜなら、原料となる酒米の仕上がりはその年々の天候次第。微生物の働き方も、水質も、天然のまま。さらには仕込みに関わる蔵人たちが持つ常在菌もそれぞれ違う…
自然と同じように、毎年違う味が楽しめるのが自然酒の醍醐味です!
▫️山で熱燗!それは炊き立てのご飯のようなもの
そんな仁井田本家の自然のおいしさが詰まった自然酒を楽しんでもらうのに、一番にオススメしたいのが、この「しぜんしゅ 燗誂」。
自然酒を蔵で一年間熟成させた、お燗用のお酒です。自然酒は、お燗にすると酒母のあじわいがたちのぼり、常温ではかくれていたうまみ、香りが開きます。
そもそも冷酒を楽しむ文化は、冷蔵技術が発達した現代のもの。
本来、日本酒は温めて飲むものでした。昔の米は、自然栽培が当然。そうした米は糠までおいしい。だから自然米で造られたお酒は、糠を削る必要があまりなく、いやな雑味がまったくありません。
この燗誂は精米歩合80%、食用米が90%なので、ほとんど食べている米と変わりません。
温めることで、炊き立てご飯のように、自然米のナチュラルなおいしさがふくらみます。もちろん、常温で飲んでも美味しいのですが、ぜひ熱燗にして飲んでみてください。
蔵推奨の温度は54℃。ぜひ、温度計で測りながら、色んな温度で飲んでみて自分の好きな温度を探してみてください。
いつの季節だって山の夜は肌寒く感じるもの。
そんな時にじんわりと本当に優しく身体を温めてくれます。
今まで日本酒は苦手で…そんな風に思っていた人にこそ飲んで欲しい自然酒です。
▲福島の自然酒🍶仁井田本家の熱燗♨️がおすすめ!
SPEC / 商品スペック
COLUMNコラム
昔は、日本酒には苦手意識があったのですが、仁井田本家の自然酒を飲んでから日本酒が大好きになりました。
仁井田本家のお酒は余計なものが入っていないから、たくさん飲んでも次の日に残らない。 そう言って、僕はいつも少し飲み過ぎてしまうのですが、本当に次の日に残らないのがすごい!山で飲むとことさら実感します!
仁井田本家の酒蔵にはじめて行ったとき、なんて気持ちのいい場所なんだろうと思いました。自社田で米作りも行っている蔵人たちがつくりだした風景、空気がとても心地いいんです。
自然の中で飲むならやっぱり仁井田本家のしぜんしゅです!
writing / Nakatsuchi