Hyperlite Mountain Gear
Southwest 40L
次世代素材でよりタフになった
HMG最強のタフネスモデル
2009年アメリカ東海岸の最北部で誕生したブランド、HYPERLITE MOUNTAIN GEARは 1990年代のウルトラライトの思想を軸に”頑丈さ”をプラス。ハイキングだけでなくクライミング、MTBなどハードなアクティビティにも対応する新しいスタイルでのULスタイルを発信し続ける、今なお進化し続けるメーカー。
現在進行形で進化し続けるHMGを象徴するのが、今回の素材のアップデート!
HMGといえば、DCFやDCH(旧称キューベンファイバー)の代名詞と言っても過言ではないほど、数多くのギアを産み出してきたHMGが、Dyneema社やアンバサダーと協力して開発した次世代素材。
その名も「Dyneema® Woven Composite(以下DWC)」
この次世代素材DWCでHMGの一番タフな防水モデルのSOUTHWESTがより強く生まれ変わりました。
名品Windriderのフロントメッシュポケットを岩場や藪などに負けないように、ダイニーマXに変更したモデル。軽さはそのままに、荒れた岩場でもどのモデルよりも”乱暴に、どこまでも”旅ができるバックパック。
主なアップデートは以下の3つ。
◾️新素材『Dyneema® Woven Composite』
従来のDCHは三層構造の生地のうち一層のみが、鋼鉄の15倍の強度があると言われる世界最強の繊維Dyneema®が使用されているのに対して、DWCは中間層と外層の二層にDyneema®が使用されています。
文字通りDyneema®が2倍使われているので、強度と耐摩耗性が飛躍的に向上。耐摩耗性は従来のDCH50とほぼ同じ重さで10倍、DCH150より25%軽量にも関わらず2倍高くなっています。
さらにDyneema®が二重に使われることで、生地の構造全体がしっかりと固定されることでシワがほぼ発生せず、生地の経年変化によるバックパックの形状の変化がなくなり、耐久性も何シーズンも維持できるようになりました。
◾️より背負いやすく
再設計されたショルダーストラップと縫い付けられたバックパネルにより、より快適なフィット感が得られ、重量分散が改善されました。
最大積載重量は約18kgと、夏の長期縦走や複数人用の自立テントをボッカしたり、クライミングロープやスノーシューなどハイキングに要素をプラスしたい時にも安心して背負えるスペック。また、脱着可能な背面ステーを搭載しているので、装備が軽く済んだ時はステーを外してULらしいシンプルなパッキングを楽しめます。
◾️より使い勝手よく
外側のポケットはより深く設計されつつ、背面のエッジが低くなったためウォーターボトルの出し入れが容易になりました。また外付けしたいギア (ピッケルなど) も固定しやすいパーツが追加され、よりパッキングやアイテムの自由度が高くなりました。特にメインポケットとサイドポケットの繋ぎ目に追加されたループはバンジーコードなども取り付けやすく使い勝手抜群◎
ロングハイクカルチャーに根づいた熊缶をしっかり固定するためのY字のトップストラップコードは、クローズドセルマットや履き終えた靴などを安定して留めておけます。
さらに縫い目もシームテープで処理された防水モデルなので、絶対に濡らしたくない荷物を入れる雨対策のインナーの防水サックを一回り薄くしても安心だということ。
また、Southwestはフロントポケットがダイニーマのモデルなので適当に道具を入れても雑多に見えず、積雪時には雪からポケットに入れたギアを守ってくれ、尖ったスノーギアを外付けしても安心なところも嬉しいポイント。
150cm台後半の女性でもしっかり背負えるSサイズからラインナップされているのも特筆すべき点です。同社の設定の中で最も強いつくりを活かすべく、山泊だけでなく岩や川、海外の長期遠征でも思いっきり遊べます。
よりタフになった次世代素材でもっと山の奥深くまで旅ができるバックパックに生まれ変わりました。
SPEC / 商品スペック
M : 890g
COLUMNコラム
新しくなったSOUTHWESTを背負ってまず感じたのは、生地のやわらかさ。前作よりパッキングがぐっとしやすく、荷物がすっと収まる感覚が心地いいですね。
それでいてDyneema® Woven Compositeという次世代素材は、内外両層に世界最強の繊維を使ったダブル・ダイニーマ構造。岩場や藪に擦れてもびくともしない耐久性と防水性を持ちながら、従来より形崩れもしにくい。もちろんいつも通り乱暴に扱える(笑)。
軽さ・タフさ・扱いやすさを同時に叶えてくれる、スタンダードモデルの進化形はワクワクしますね!
writing / Yokoyama