SOL
New Escape Bivvy
SOLシリーズ史上最も結露しない
防水型ビビィサック
今や定番でもあるSOLのESCAPE Bivvyシリーズ。
ごろ寝スタイルに嬉しい防水仕様のビビィが少しだけアップデート。
■サイドジッパーの配置が右側から左側に。
一般的なシェラフのジッパーは左側に配置されていますが、従来のSOLシリーズは右側に配置されていたため少し不便でしたが、ジッパーの配置が同じことでよりストレスフリーで使いやすくなりました。
この”少しのアップデート”が僕らからしたらたまらなく嬉しいと言えるくらいESCAPE Bivvyシリーズはシチュエーション問わず使いやすくて、たくさんのハイカーの山行を支えてきた名品アイテムでもあります。
■フード部分を大幅に拡張。
ESCAPE Bivvyの中に潜り込んだ際に、従来のものはフードが小さく内側に絡んでしまったりフードの居場所を見失うことが多々ありましたが、この大きさなら安心。
シェラフのフードもガパッと覆えて冷気の侵入をしっかりカットすることができ保温力もグッと向上します。厳冬期に使用する大型のシェラフとの相性も上がったので、より活躍の場が増えそうです。
■軽量化と携帯性
上記のアップデートが施されたESCAPE Bivvyですが、241gから227gと軽量化&携帯性も向上したことでさらに使いやすくなりました。軽さは落ちましたが特徴的な不織布にコーティングした銀色の裏地は従来品同等のスペックをキープ。
体温を9割以上反射し熱として循環させるAMKの特許システムにより、今よりもワンクラス下の薄さのシェラフを使用しても暖かく眠る事ができる性能を持ってます。極寒期は寝袋の限界使用温度の引き上げはもちろんのこと 夏場はインナーシェラフやシェラフカバーとの組み合わせで軽量化を図る挑戦的なパッキングも面白いかもしれません。
軽量化と携帯性が上がったことで、初心者から上級者までシチュエーション問わずどこへでも持っていけるアップデートとなります。
■より軽量なLite モデル
まずは156gと圧倒的な軽さと手のひらサイズの収納性。
グリーンシーズンではグッと軽量化を測ることができますが、通常時のESCAPE Bivvyと比較するとLITEは封筒型で頭のフードも無く、シンプルで潔い軽量性を切り詰めたビビィとなります。
フードが無いことで冷気の侵入だったり、足元側にはフットボックスが無い簡易的な構造なのでマミー型の寝袋と組み合わせると少し突っ張るような感覚がありますが、この”軽さ”と引き換えに生まれた”不便”をどう解決して便利な道具に昇華させていくかがウルトラライトの醍醐味のひとつ。
更なる軽量化を図りたいマニアックな人はESCAPE ”LITE” BIVVYの方をチョイスしてみてください。
ESCAPE BIVVYシリーズは透湿性能も高く通気性があるサーモライトという素材を使用している事で結露がしにくく、通年の様々なシチュエーションで活躍してくれますし、もちろん素早く体温を保持するエマージェンシー的な用途など緊急時でも十二分に力を発揮してくれます。
値段的にもトライしやすいので 初めてのごろ寝スタイル、タープ泊の組み合わせにいかがでしょうか?
SPEC / 商品スペック
収納サイズ/Φ10×15cm
■O.D
収納サイズ/Φ 8㎝× 15㎝
COLUMNコラム
ウルトラライトを知る前からエマージェンシーとして所持していたESCAPE Bivvy。
元々は寝袋のブースターとして使っていましたが、ESCAPE Bivvy単体で寝ている姿を見た当時の衝撃は忘れられません。それからというものの、何度山の中でこいつと一緒に過ごしただろうか。
エマージェンシーとしても使える、就寝道具にもなる、パックライナーとしても使える、保温力のおかげで軽量化に繋がる、などなど気付けば様々な役割を担うESCAPE Bivvy。
思い返せば僕にとってのULへの第一歩だったアイテムかもしれません。
そんなESCAPE Bivvyが軽くなった上に待望のアップデートが施されて歓喜です。
たくさんのビビィがありますが、クラシカルなスタイルで保温力もあるこのビビィが愛着あって好きなんですよね。
レビューを書きながらも久しぶりにESCAPE Bivvyを持って山に遊びに行きたくなってきました。
writing / Yamazaki