PAAGO WORKS × Moonlightgear
Silicon Cap
色が混ざるように道具も混ざり合い、
スタッキングはさらに自由になる。
MoonlightgearとPAAGOWORKSの共作から生まれたこの蓋。
きっかけは、PAAGOWORKSの通称”ケニー”が見せてくれたTRAIL POT 500のスタッキング力と蓋の使い方だった。その発想力に刺激を受け、僕らも負けじとスタッキングを考え続ける中で、この蓋の可能性に気付いていく。
シリコン素材ならではの高い伸縮性を持つこの蓋は、一般的なクッカーの蓋とは少し違う。
スタッキングの世界では、少し大きなカトラリーやライターひとつで収まりが悪くなることも珍しくない。けれど、この蓋は多少の出っ張りならグイッと包み込み、無理なく収納してしまうこと。
さらに面白いのは、TRAIL POT以外のクッカーにも使えてしまうところ。
口径が近いクッカーであれば驚くほど自然にフィットし、それぞれのクッカーで新しいスタッキングが生まれていく。
時にはTRAIL POT 500のように上から被せるだけではなくて、クッカーの内側に収納してしまうこともできる。例えばEVERNEWの400FDやVARGOのTITANIUM TI-LITE MUGの750など、95mm口径のクッカーには、シリコンキャップを口の内側にグイッと納めつつスタッキングが可能。
シリコンキャップに110サイズのOD缶を被せた上でクッカーにスタッキングすることで、OD缶がクッカー内で暴れることもなく、何よりもOD缶底部の錆をクッカーに移すことなく運搬することができます。
汎用性の高さと工夫しがいのある面白さから、この別注カラーを「アルペングロー」と名付けた。アルペングローとは、日の出前や日没後、太陽が直接当たっていないにもかかわらず、山肌だけが淡いピンク色に染まる現象のこと。
雪渓や花崗岩、朝靄が重なり合い、ピンクや紫、ブルーがゆっくりと混ざり合う、あの特別な時間。
この蓋もどこかそれに似ている。
TRAIL POTだけのために存在するのではなく、さまざまなクッカーと出会い、それぞれの組み合わせによって新しい正解が生まれていく。
マーブル模様もまた象徴的だ。異なる色が混ざり合っていても、一つの色にはならない。それぞれの個性を残したまま、ひとつの模様を作り上げている。同じ柄はひとつとして存在しない。
それは自然の山と風景とよく似ている。いつ訪れても、同じ光、同じ空気、同じ景色に出会えることはない。だからこそ惹かれる。
これは、様々なクッカーに合わせることのできる蓋。今まで使ってきたお気に入りのクッカーを、もう一度好きになるための蓋。そして新しいスタッキングを考えながら、山遊びの幅を広げてくれる蓋でもある。
たかがクッカーの蓋。
でも、こいつは少し違う。
本来なら脇役のはずなのに、不思議と主役になってしまう。
使い方に正解がないからこそ面白い。
この蓋ひとつで、今までのスタッキングの常識が少しだけ変わるかもしれませんよ。
SPEC / 商品スペック
COLUMNコラム
PAAGOWORKSの通称”ケニー”のTRAILPOT500愛とシリコンキャップ愛に押される形で始まったこの企画。
使えば使うほど癖になるこのシリコンキャップ。
キャップだけじゃなくて鍋つかみでもOK。雪山ではOD缶の台座にしてもいいし熱々のクッカーの敷物にしても◎
少し不安定だけど、一杯のコーヒーを飲むのにもちょうど良いし、パスタ好きなら穴を開けたっていい。
どのクッカーに合わせられるか?どんな使い方ができるのか?
それらを考える時間が楽しいし、実践するときのドキドキ感はもっと楽しい!
同社のTRAIL CUP300のシリコンバンドを付けた状態でシリコンキャップをはめ込むことで、かなりの密閉空間を維持することができて液体も漏れづらいらしい。
PAAGOWORKSの通称”ハリー”は毎日お弁当の味噌汁を上記の組み合わせで持ち歩いているらしいが、未だ漏れてはいないとのこと(実験中)。
このキャップ、これまでのスタッキングの常識を少し変えてしまうかもしれません。
writing / Yamazaki