今まではサコッシュに完全防水という製品がなく雨や川を渡るたびにカメラ、スマホ、キーレス、モバイルバッテリーなどを濡れないようにそれぞれ防水ケースに収納してきました。
私自身も雪山や川などで不注意で破損させてしまった苦い思い出があります。
1つずつ防水ケースやカバーに入れれば解決するのですが、全てを揃えて点検までするのはとても煩わしく思っていました。
このサコッシュ自体は既存の製品と同じく完全防水ではありません。
水に強い素材を厳選していますが、縫い目などから必ず侵入してきます。
そこでジップロック社のスタンディングバックがぴったり入るサコッシュを作ってみようと思いました。

使いやすさを考えて自立する素材に。休憩時も中身の確認がしやすくをモットーにデザインをシンプルに。一枚の布から最小限の裁縫で作っているので高い強度と耐久性があるだけでなく、下山後も使いやすいルックスに繋がっていると思います。
- 1. ジップロック社のスタンディグバッグがジャストで入るように設計してある為、組み合わせる事で高い強度かつ中身が全て完全防水として使用出来ます。
- 2. ジップロック社の製品はスーパーやホームセンターやドラッグストアで手軽に安価で入手出来る上に他社の物よりクオリティが高いです。
ただしアウトドア専用の物ではないので、むき出しでは山や川で使えません。
そこで強靭かつ軽量な物で保護する事を考えました。
これらを組み合わせて多くのギアを一枚の防水袋のみでサコッシュに入れて持ち運ぶ事が可能になりますし、破損や劣化による交換は一枚あたり数十円と安価で簡単です。
- 3. サイズ感としてはペットボトル500mlにコンデジと地図と小さな財布とスマホと車の鍵と少しの行動食くらいが入る感じです。
ペットボトルはボトムに寝かせて丁度入ります。
ペットボトルを入れなければ、軽量なハードシェルなら入るでしょう。
他社のサコッシュより少し容量が大きいので上手く使いこなせればアタックザック的な使い方も出来るかもしれません。
沢山物が入るという事は形が崩れやすくなるという事です。
底面にPP(ポリプロピレン)の薄板をセットしてあるので形が崩れにくく中身が暴れにくくなっています。
- 4. ボディはセイルクロスを手掛けるDIMENTION POLYANT社の新素材ライトスキンの中でも厚手で水に強く丈夫なLS42を採用しました。(420デニールナイロン)
最近のUL的なファブリックの中でも高価な素材ですがシワになりにくくコシがあるので自立させて使えます。
休憩時、テーブルや地面に置いた際に中身の確認がしやすく、土や雨水で側面が汚れにくいというメリットがあります。
- 5. 中にジップロックを入れるのでファスナーを開けた後にジップロックの袋が物の取り出しの邪魔にならないように引っ掛けのプラパーツを取り付けして本体の口と同時に開閉するようになっています。これによりジップロックが無い状態と同じ様にストレスの無い、物の取り出しが可能になりました。
- 6. またサコッシュにまつわるストレスといえばバックパックのベルトへの引っ掛かりです。
休憩時の脱着の際などの干渉を減らす為に長さ調整のプラパーツをサコッシュ本体の真横のみに取り付けしました。
シンプルな一本のベルトのみなのでバックパックと引っ掛かったり、背中やお腹にプラパーツや細紐が食い込む事も無くなりました。見た目もシンプルなので下山後の街でも使いやすいのではと思います。
プラパーツは片側だけですが、裏表の無いデザインにしてダブルファスナーを採用したので、右肩掛け、左肩掛け、どちらの人にもしっかり対応しています。(タグも両面に縫い付けてあります)

ジップロックは他社の物より耐久性がありますが時々、中に空気を含ませてからジップを閉めて空気漏れが無いか点検します。空気が漏れなければ防水機能に問題は無い筈です。
濡れた物をサコッシュの中に入れる場合はジップロックの外に分けておくと他の物が濡れません。
ベルトの長さ調節をしたらサイドに付属するクリップでベルトを固定する事によりベルトの遊びが軽減します。